2021年5月20日夕刻、相撲界に激震が走りました!なんと大関の朝乃山が緊急事態宣言中に、深夜営業をする都内のキャバクラ店に通うなどしたことが発覚したためです。普通に考えると「この時期に相撲界の顔たる大関が何やってんだ!?」となりますね。この記事では「なぜ朝乃山がキャバクラ通いしていたのか?」を考察してみました。
朝乃山の嘘の証言
今回の事件で問題なのが①日本相撲協会の事情聴取に対して「事実無根です。」と最初否定したことです。②緊急事態宣言で夜の飲食(特に飲酒)の自粛期間中なのにこれを守らなかったこと③日本相撲協会が定める感染対策ルールを守らず違反したことの3点です。
3点とも大事ですが特に許せないのが嘘の証言です。
朝乃山は5月19日、協会の再聴取で「週刊新潮」の報道を一部認めました。
決め手になったのは、朝乃山のスマホに残っていた位置情報より、キャバクラに行ったとされる日に同店にいたことがわかったためだそうです。
しかし何で最初の事情聴取に対し「事実無根」と嘘の回答したのでしょう?
事情聴取したのは相撲協会コンプライアンス部長の尾車親方です。朝乃山は尾車親方のことも馬鹿にしてますね!?僕は尾車親方のファンなので朝乃山関を許せません。
朝乃山はどうなるかねえ。 pic.twitter.com/gM17lTXJE6
— windtown (@skylinetky) May 22, 2021
2017年4月 巡業静岡場所での横綱白馬富士との稽古場面
朝乃山が十両の時に稽古をつけてもらったが、約20分間の稽古で朝乃山が途中でバテテしまい休み休みでのぶつかりとなったようです。これに対して白馬富士は「昔自分が横綱に胸を出してもらった時は命がけだった。」と語っていました。
疲れて休んでしまうのもわかりますが、ぶつかり稽古で「必死さや本気度」が相手に伝わらなかったというのは最近の朝の山の相撲に通じてるようで「そこそこで満足することに慣れてる」ような甘さを感じます。
北の富士さんのコメント
2021年1月、元横綱の北の富士さんはスポーツ紙のコラムで大関照ノ富士に4連敗となった朝乃山に苦言を呈しています。
・大した壁にぶつかっていないし精神力が足りない(弱い)
・稽古の量が足りない。照ノ富士は朝乃山の何倍もこなしている。若い力士相手の十数番位の稽古では強くなれる筈ない。
場所前の稽古をよく見ている北の富士さんの言葉なので説得力があります。
要は朝乃山は才能や体にも恵まれているのに加え器用さと要領で大関まで出世したが精神力が甘く稽古量も少ないことを指摘されてるんだと思います。
本来なら上(横綱)を目指せるのに何とも残念としか言いようがありません。
#朝乃山 さん #現役続行 希望
お父様「やる気はあると言っていた」朝乃山は #緊急事態宣言 中の夏場所前に複数回 #キャバクラ 通い。協会による事情聴取で当初は否定。その後事実を認め、20日の夏場所12日目から途中休場している。
「#やる気MAX!朝乃山!はじまる」篇#男はソレを我慢できない https://t.co/qLkMHaEatr pic.twitter.com/M1HJRraUny
— リジュエル (李儒) (@kougukaitori) May 22, 2021
部屋問題(高砂部屋)
朝乃山は高砂部屋所属です。入門から高砂親方(元大関朝潮)の指導を受けてきました。
この親方は横綱の朝青龍を育てましたが、「厳しい指導ながら、力士を宴席に連れまわしたり竹刀で殴るようなことはしない」ことをポリシーとする力士思いの親方でした。
こういう親方は力士から尊敬されると同時に「話のわかる親方」と慕われていたと思います。
なまじ相撲の才能や上手さのある朝乃山にとっては居心地が良かったんじゃないでしょうか?
ところが2020年12月に親方(元大関朝潮)が65歳定年を迎えたため、モンゴル出身で39歳、元関脇
朝赤龍が高砂部屋親方を継承することになりました。
この朝赤龍は「温和で人当たりが良い」と評判です。
朝乃山…事が発覚して処分待ち。やらかした事はアホの仔極まりない内容で擁護は出来ない。処分待ち…まだ膿を出し切って無いがなら有識者に打ち明けて相談して欲しい。これ以上皆に悲しい思いさせられんぢゃ(´・ω・`) #朝乃山 pic.twitter.com/4iCKgX9RBC
— ぬこ乃山 (@arrows_shoot) May 22, 2021
朝乃山は「前の親方より若く(65歳⇒39歳」「優しい兄弟子」ということで気持ちが緩んだとしても
不思議ではありません。つまり朝乃山は新親方(元朝赤龍)を甘く見た(舐めていた)ところがあったのでは?と思ってしまします。そこから稽古に対する甘さ、気持ちの緩みが出てきたのでは?と推察します。
【朝乃山の処分発表】
6月11日に日本相撲協会は朝乃山の処分に対し「出場停止6場所と6か月50%の減給」が発表されました。これにより1年間の休場で復帰は3段目(無給)からとなります。
まさにこれからの1年間は「いばらの道」でしょう。横綱を狙える力士がまさにゼロからの再出発となります。まだ27歳なのでこれから猛稽古に励んで是非とも幕内に返り咲いてほしいです。地元富山市の後援会の人たち1万1549人の気持ちを無駄にしてはいけませんぜ!
結論
朝乃山は世の中を舐めてると思います。相撲の才能と上手さは十分認めますが北の富士さんご指摘のように「稽古量がそこそこ」若手親方に交代したことでの「親方を甘く見たこと」、そして「キャバクラで遊んでもばれないだろう」と世の中を甘く見たことが今回の原因だと思います。相撲協会から厳しい処分が発表されるでしょうが、改心してまた1からやり直して大関に復活してほしいと思います。