こんにちは、ひろshowです。先週7月24日(金祝)の人気音楽番組「ミュージックステーション夏の3時間半SP」で三浦春馬さんが快挙を成し遂げました。
何と番組のトリを務めちゃいました。髭男、GENERATIONS, いきものがかり、Hydeなど常連強豪を抑えて。
もちろんご本人ではなく遺作のMV(ミュージックビデオ)での出演ですがこれって凄くないですか?
番組で流れた曲を含む三浦さんの2ndシングルは8月26日に発売となります。
今回は三浦さんの「歌に対する思い入れ」から「歌が上手いか?下手か」まで独断でまとめてみました。
・三浦さんの歌にかける思い
三浦さんは15歳から3人組ダンスチーム「Brash Brats」のメインボーカルとして活動、ギターも中学から始め音楽には自然に馴染み歌も歌っていたようです。
歌に対して強い思いが昇華したのはブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」でしょう。三浦さんは初めてこの舞台をNY(ニュヨーク)で観た時「日本で上演する時は自分が演じたい」と強く思ったそうです。
果たして2016年に「キンキーブーツ」の主演として三浦さんはドラァグクイーン(*)のローラとして一世を風靡しました。
*ドラッグクイーンとは女性の姿で行うパフォーマンスの一種。纏った衣装の裾を引き摺ることからこう呼ばれる。 (Wikipedia)
まさにハマり役。この舞台のために三浦さんはNYでシンディー・ローパーの「ヴォイスコーチ」である「Katie Agresta(ケイティ・アグレスタ)」からボイストレーニングを受けています。
ケイティさんはシンディー・ローパーをはじめジョン・ボンジョビやスティングなど名だたるアーティストのヴォーカルコーチとして超一流です。三浦さんも歌に対して多くを学び、彼の歌にプラスの要素が育まれたと思って間違いないでしょう。
そして日本での「キンキーブーツ」は大ヒットし2019年には再演となりました。
三浦さんは舞台の成功によって歌にも大きな自信を得たことでしょう。
・歌が上手いと言われる条件とは?
「この人は歌が上手い!」と言われるための条件は何だろう?
いろいろならべて見ると次のようになりますね。
〇リズムに乗って歌える(リズム感)
●人の心に響く(伝わる)
●歌詞の意味をよく理解している(歌詞に隠れたストーリーや想いを理解している。)
●歌を届けたい人を具体的に思い浮かべて歌える
〇自分の声の活かし方を理解している
〇ビブラート(音や感情の揺れ)やミックスボイス(裏声)を使える。
〇滑舌がよい
〇自分の声に合った選曲をしている。(自分の声を理解している)
〇お腹から声を出せているか?(複式呼吸)⇒音程を外さない。
●個性がある(特徴的な歌い方や発声方法)
各条件は白丸と黒丸に分かれる。白丸は音声から伝わるテクニック。黒丸は歌い手の気持ちや想いを
聞き手に伝える技術だね。
どちらが難易度が高いかというと後者の黒丸。カラオケの上手な人は白丸の条件を備えている人が多いです。
しかし「あの人は歌が上手い」と言われる人はその歌に黒丸の要素があるかどうかだね。
要は「歌で気持ちを人に伝えられるか?」「歌が聞き手の心に響くか?」がポイント。
『2枚のシングルとキンキーブーツ』ひろshowの独断評価
・1st シングル『Fight for your heart』
2019年8月の主演ドラマ「Two Weeks」の主題歌を三浦さんが歌っている。
感想⇒ミュージカル「キンキーブーツ」の成功を受けての初シングルだが、アップテンポのリズムの速い曲に
何とか合わせて歌っているという印象。高音パートも無難にこなしているが、気持ちが伝わってこない。
三浦さん本人も「曲のキーが高いと思った」とインタビューで語っており「しっくりこない感」を持っていたのではないか?
ひろshowの評価は70点/100点
・2nd シングル『Night Diver』
2020年8月26日発売。7/24放送の「ミュージックステーション3時間半SP」でミュージックヴィデオが初公開。
感想⇒「Fight for your heart」と較べるととても聞きやすい。楽曲もこれは三浦さんに合った選曲と感じました。三浦さんの声が強烈ではないけど、確かに訴えかけてくるし伝わってくるし歌に対する余裕も感じられた。これは素直にうまい!響きました。
ひろshowの評価は85点/100点
・キンキーブーツ
2016年と2019年に上演されたブロードウェイミュージカルで三浦さんはドラァガ・クイーンの「ローラ」を演じ歌をたっぷり披露している。
役柄女装っぽいいでたちでのパフォーマンスですが、ともかく素晴らしいです!「グレイト!」
演じている姿が楽しそうだし、自信に満ち溢れている。
三浦さんが「少しでも自分が日本のミュージカルシーンを活性化する歯車になれるように」と語っていたコメントも素直にうなずける。歌はうまいし伝わるし、見ている僕も楽しくなっちゃいました。
ひろshowの評価は90点/100点
(まとめ)
役者として演ずるに留まらず、ミュージカルスターとしても才能が開花し、歌うことへの自信も
築きつつあった三浦さん。2020年の秋には歌手としてのショーケースライブも予定していたようです。
そんな三浦さんの生歌がもう聞けないのかと思うととても残念です。